12月30日の雪の夜の日

母とまたケンカをした

それから母と姉がケンカをした

母が姉のアイスクリームを食べてしまったから。

それにしても姉の言うことはひどいと思った

でもそのあとにわたしが

ワインを飲んでしまったから雪降る中

アイスを歩いて買いに行く母を追いかけたのは

決して母をかわいそうだと思ったからではないと

多分思う。

そして姉の見るテレビの音がうるさかったからだけではないと

多分思う。




姉がわたしのいる場所でテレビをつけた

私がテレビの音を嫌うことに気を配りもしない

いいよ別に

配って欲しくもないよ、というのは強がりかな。

母が玄関のドアを閉めた

わたしは走った

大事なメモとマフィンとアフィンを連れて階段を駆け下りた

廊下の電気がついている

母はまだいる?いや、いない。

今日は12月30日

玄関は年末掃除で靴だらけ。

そこからお気に入りのワラビーを見つけて、履いて、さぁ、どうする?

時間がない、ドアを開ける、

向かいのひとがいる!向かいの家に来客のようだ。

1分くらいかな、来客が帰るところだったようで、

帰って、向かいの人も家に入っていった。

今だ!しまった、さっきまで泣いていたから眼鏡を置いてきた。

ていうか、寒いよ、

アトピの私が好んで着るのは綿パジャマ。

今日、私の町では雪が降った、降っている。

そんななかでうすい綿パジャマにフリース1枚。

母はどっちへ行ったのだろう

あっちのスーパーかな、こっちのコンビニかな。

ええい、いちかばちか、コンビニだ!

まるでドラマで、走った恋人を探し求めているようだった。

そして今頃玄関の庭に母の足跡があることに気づく。

コンビニに走りながら、母の足跡がコンビニに続いていることに気づき、

気づいたら私は雪のなか綿パジャマにフリース1枚で

マフィンとアフィンを抱きかかえて、傘もささずに

走っていた。

なぜだかわからない。

雪一面広がる真っ白なコンクリートに

ぽつんと浮かぶ足跡

きっとこれは母の足跡だ、と確信しながら

足跡を辿って全力疾走する私は

綿パジャマに跳ね返る水も気にしないで

通り過ぎた薬屋から誰かが出てきたのも気にも留めずに

まるで自分じゃないようで、何かの主人公みたいだった。

ヘンゼルとグレーテル?

目がよく見えないから、夢のようだった、一瞬の出来事だった。

寒さも何も、感じなかった。

ただ、わたし、走ってるじゃないか、ひとりで家を出て
ひとりで走ってるじゃないか!と思った

目が見えない、吹雪の中、うっすらと黒い人が見えた。

あぁ、わたし眼鏡をかけていないから
テレビドラマを見ているように見える。

ママだかわかんないから、そろりそろりと近づいてみる。

今考えると、ママじゃなかったらヘンなひとだと思われるよね。

ママだった。

どうしたの、と驚く母。

さっきまでわたしたちケンカしてたもんね、

わたしもなぜだからわからない。

走るのをやめた途端、寒さを感じる。


コンビニに着いて、バーバリーの傘を差しながら

コンビニの外でひとり待つ私。

寒くなって膝をかかえて座り込んだら

太ももの裏ととふくらはぎの裏の綿の布がくっついたのがわかった。

雪で濡れていたから。

冷たかった。

マフィンとアフィンが顔に当たった。冷たくなっていた。

こころのなかで、ごめんね、と思った。

毛についた雪が溶けて、どんどんあったかくなってきた。

マフィンって、こんなにあったかかったんだ。

寒いから、あたたかさを感じる。

ママは遅かったから、あったかいお茶でも買ってきてくれるかなと思った。

寒くて寒くて死ぬというよりは眠っちゃいそうで、

山の中で凍え死ぬって、こんな感じなのか、
いやきっとこれ以上なんだろうなと思った。

ママは普通に帰ってきた。

慰めの言葉もなにもない。

さっさと家路にゆく母の後を追いかけて、
あったかいお茶は?と尋ねると

そんなもんないと言われた。

私は甘ったれだなぁとまっすぐな家路を歩いて
遠くに見える近所の家の人の電灯を見つめながら思った

寒くないか?大丈夫か?
そうやってあったかいお茶を買ってきてくれる温室が
わたしは当たり前だったんだなぁと思った

寒くて、何年ぶりかに走った私は息切れし、
気持ち悪くて、帰路ではなんにも喋れなかった。

走って先に帰ればと母は言う

だけどわたしは何故か一緒に帰りたかった。

雪があがり、傘をどかしたあとの景色がきもちよかった

玄関に入った途端倒れこんだ

大げさな、と自分で自分に思ったけど

意外や意外、すぐ立てると思ったのに立てないよー

こんなに気持ち悪くなったのはいつぶりだろう。

駅伝を走った気分だ、

ここにおいて置くよ、と一言、母は2階へあがる

えっ!!なに!!と叫ぶ私

あったかいお茶を買わなかった母は
わたしに大好きなグミを2袋も買ってくれていた。

やっぱりわたしの母だった

甘ったれな親子だと思うひともいるかもしれない、

でもそれが私の母で、私の大好きな母なのだ。

感動しながらアフィンとマフィンとグミを抱きかかえ、階段を駆け上がる。

気持ち悪くて、2階の廊下で息切れが終わるまで座り込んだ。

それから2階のキッチンで

レコード大賞の歌唱賞は誰の手に!?っていうところよりもっと前から、
エクザイルの手に渡って、それから
レコード大賞はだれの手に!?っていうところまで、

ずっと座り込んでた。

気持ち悪いという私に、母が

グミ食べたら絶対に元気になるよ、きっと。と言った。

何の根拠があるのだろう、嫌味にも聞こえたはずなのに、
でもなんだかすごく嬉しかった。

後から母に聞いたら別に何の意味もない、本能で言ったと言われた

母は”りなはグミが好き”と単に思ったから言ったのか

”りなはママの買ってくれたグミが好き”と思ったから言ったのか

わからないけれど

母はコンビニで私がグミが好きなのを思い出して

買ってくれたんだと思うと嬉しかった。

何度も言うが、母を追いかけたのは
決してかわいそうだと思ったからではないと
多分おもうのだ

でも怒らせるためか、喜ばせるためか、と聞かれると

後者に近いものがあったと思う。

なのにそれどころか、グミを買わせることになってしまった

「ごめんね」とか「私そんなつもりで追いかけたんじゃないよ」とか
「ついてきたからお礼に買ってくれたの?」とか
「ついてこなかったらグミは買ってなかった?」とか
いろいろ聞きたいこととか言いたいこととかあったけど

ただ、「ママ、これありがとう」と言った。

母はただ、「うん」と言った。



今日の母はやっぱりあったかいお茶は
いれてくれない。

だから微量の息切れをしながらも
水を沸かして、プーアル茶をいれた

わたしはどれくらい気持ち悪いかというと、

いつもはきっちりスプーンで計るお茶の葉を、
ざざーっと袋からおおざっぱにいれるくらい。

できあがったプーアル茶を注ぐ時、
3つのコップが必要だったのに
2つしか用意していなかった。
もう1つのコップをとりにいくのがめちゃめちゃきつかった。
それくらい。



なにも食べていないので吐くものもない。
お腹が減って気持ち悪いのに食べる気も起きない。

たいへんだ、気持ち悪い。

なのに、なんにも悲しくない、悔しくない。

しいていうならこんな気持ち悪いのは
久しぶりだということが悲しいかもしれない。

こんなに寒いと思ったのはいつぶりだろう
寒さでたらたらと鼻水がでるのはいつぶりだろう

ここに書くためにいろいろ思い出したけど、
このときはドアを開けたときの雪一面の景色と
気づいたら走っていたことしか覚えていなかった

気づいたら雪のなか走っていたんだ

すごいじゃないか、わたし。

水が沸くまでの間、床に倒れこむように座りながら、そう思っていた

私、生きてると思った。

そう思うと、なぜか涙がでてきた。


プーアル茶ができた。

レコード大賞はコブクロだそうだ。

3つのコップのうち1つを、隣の母の目の前に置く。

母は返事をしたけれど、飲んでくれるかな、飲む気になるかな。

わたしはコブクロの歌に感動して泣いているのか、
自分に感動して泣いているのか、
わからない。

コブクロのこの歌好きなんだーと、私は口ずさむ

母は、最近の歌は嫌なことを思い出すと言った。

ちょっと悲しかった。

母にとって嫌な歌が、思い出深い歌へと変わるといいな。

私とは正反対に、母はまだ私とのケンカの残り香も、
姉とのケンカの残り香も、
消えていない様子。

それならそれで仕方ない。

私も余計なことは言わない。

3つのコップのうちの1つを、

母は黙って飲んでくれるのだからそれでいいじゃないか。


               12月31日05:27:40

テーマ : 心と幸せ
ジャンル : 心と身体

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Rena(りな)

Author:Rena(りな)


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いらっしゃいませ。
どうぞおくつろぎくださいまし。

もや子の日常
アトピの日常
想ったこと、感じたこと、話したいこと…
ありのままを、恥ずかしいけれど
照れ臭いけれど、綴っていくんだ。
私がつづってゆくことで、誰かの役にたてたり、誰かの心になにか響かせることができたらいいな。
そして、まだまだ子供なあたしが、一緒に成長できていけたらいいな。
いろんな人に出会って・・・。

マイナス思考。ぐちも吐く。弱音も吐く。
言い訳もする。
考え事ばっかりしてるのに
成果が出なかった。
力のコントロールが
じょうずに出来なかった。
要領が悪い。不器用なんだ。
一日という短くて長い時間を
生き抜くだけで精一杯だったよ。
大きな変化はないけれど
きっと徐々に進化しているのだ。
だから、そのまま。
自分らしく、あたしらしく。生きる。
それが結構むずかしいのだけれど。
いま、じぶんが、できることをする。
楽しく生きる。
今を楽しく生きなきゃ
未来もきっと楽しくない!
時には人に頼って、
支えてもらって、
背中を押してもらって。
希望がみえるトコロまで走り続け、
近い未来も遠い未来も信じて。
自分を信じてくれる人を信じて。
人に信じてもらえる自分を信じて。

無理しない。
あきらめない。
頑張り過ぎない。
ふつうでいい。
文句言う前に薬飲みぃ。
とりあえず死ぬな。
何があっても
生きることだけはやめるな。
時に強くなれ。
時に弱くなれ。
それがきっと人間。
それがありのままの
あたし。

息ぎれ?がんばった証拠じゃないか。
でも頑張らなくていい。
「前を向く」だけでいいじゃないか。
いつか一瞬のうちに消えてしまうしゃぼん玉すら、キレイで美しい。
長い年月をかけて積み上げた積み木の塔は、どれかが欠けては成らない。
矛盾は許せなかったのに
矛盾だらけの人生だ。
もやもやもやもや
ぐだぐだぐだぐだ
落ちるとこまでとことん落ちれ!
落ちたらあとは、あがるだけだ。
しゃがんだあとは、ジャンプだ!

そんなりなを応援してくれている人、
ありがとう。
「感」と「心」と「気」をもって接してくれる人、
ありがとう。
毎日遊びに来てくれている人、
ありがとう。
言葉をくれる人、ありがとう。
いつも見守ってくださってありがとう。
わたしをやさしく見守ってくれる
あなたを、おんなじきもちで
見守っていたい。
その1つ1つの言葉が、モーションが、気持ちが、嬉しい。
出会ってくれた全ての人に、
ありがとう。
愛。気持ち。感謝。、伝えたいよ。
出会いは大切。
フィーリング。ハート。
相手の気持ちを大切にしよう。自分の気持ちも大切にしよう。

私は言葉のチカラを信じている。
ときに折れそうになったこれまでも、これからも。
伝えることを続けたい。
聴くことをやめたくない。
忘れたくない。
伝えるということを。
こころをもってつなげれば、
伝わるんだということを。
広くて狭い世界の中で
この狭くて広いネットの1ページを、
わたしは、信じてる。
だからわたしはここにいて、
発信しつづけるんだ。

ぽわ~ん ぽわ~ん
ぽわわわわわわ~ん

受け入れてくれてありがとう。
大きな愛で包んでくれてありがとう。
どっかん愛してる。
今日も明日もあさっても、ずっとずっとあいしてる。

「自分らしさ」なんてむずかしく考えないで、
そのままで、わたしらしく、生きていけばいい。
間違えても、またスタート地点につけばいい。戻ればいい。
捨ててしまったなら拾えばいい。
見つかるまで探せばいい。
暗中模索も無駄じゃない。
すべてなくなっても、自分がいる限り、人生は終わらない。
むしろすべてなくなったほうが、純粋でまっさらできれいってこと、知ってた?
嬉しさも悲しみも無限の人生は、果てしなく
どこまでも続いているのならば、わたしは
「行けるとこ」まで、なんて決めずに、
どこまでも行きたい。生きてみたいのだ。
どこまでだって行ける。何者にでもなれる!

信じなくっちゃ、立ち上がらなくっちゃ、始まらない!
外に出たら、上を見上げてみてください。
そこには空がある。光がある。
だから私は、今日も、生きている。




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